標準仕様があるから改善ができ、コストの正確性も確保できる!
工事の強い味方
更新日:240314
海外工事は、色々な工事のやり方を見ます。それは、とても独創的かつ多種多様で良いのであるが、逆に言えば明確な仕様が存在しておらず、蓄積によるレビューやコストVEなどの面で不利である。日本企業は、蓄積された精度の高い改善を重ねた仕様を持っている事が多いです。
日本では、国土交通省が監修している、公共建築工事標準仕様書が良く使用されており、それがなんと無料でダウンロードできます。
国土交通省によると、公共建築工事標準仕様書、通称標準仕様書は公共建築物において使用する材料・機 材、工法等について標準的な仕様を取りまとめたもので、設計図に適用する旨を記載することで請負契約に折り込み建築物の品質及び性能の確保、設計図書作成 の効率化並びに施工の合理化を図ることを目的としています。
また、各府省庁が行う工事の統一基準として位置づけられており、3年事に改定されています。
適用範囲等
主に一般的な事務庁舎の新築及び増築に係る公共建築工事への適用を想定して作成。
記載している材料・機材・工法等
日本全国で実施される公共建築工事において建築物に必要な品質及び性能を確保するため、標準仕様書に記載している材料・機材、工法等については、次の内容を考慮。
・規格が統一化又は標準化されていること。
・信頼性及び耐久性を有し、安全性及び環境保全性が確保されていること。
・地域的に偏在したものでなく、全国的な市場性があること。
・特許等に関連するもの又は特定の企業等に限定されるものではないこと。
・適切な実績があること。
適用に当たっての留意事項
発注者及び設計者は、対象とする建築物の用途や規模等に応じて、適切な材料・機材・工法等を選定し、設計図書に仕様を特記する必要があります。記載外のものを採用する場合には、その旨を設計図書に特記する。
ちなみに、日本建築家協会が出している建築工事共通仕様書もあるので、適用図書が何なのか注意が必要だ。