過去記事の振り返りです。私も久しぶりに質問されると忘れています笑!
色々なコンクリート強度の種類
設計基準強度(FC強度)と調合管理強度(Fm強度) 等、現場で耳にするコンクリートの強度は、以下の5種類です。
・設計基準強度
・耐久設計基準強度
・品質基準強度
・調合管理強度
・呼び強度
順番に説明したいと思います。現場を運営する上でこれくらい分かっていれば大丈夫かと思います。名人になりたい方は、勉強です!!
コンクリート名人養成講座
設計基準強度Fc
=構造計算において基準としたコンクリートの圧縮強度。(構造図から)
耐久設計基準強度Fd
=構造体および部材の計画供用期間に応じて耐久性を確保するために必要とするコンクリートの圧縮強度の基準値。(構造図特記に普通は記載されている)
品質基準強度Fq
=構造体の要求性能を得るために必要とされるコンクリートの圧縮強度。
設計基準強度Fcと耐久設計基準強度Fdのうち大きい方の強度
調合管理強度Fm
=調合強度を管理する場合の基準となる強度で設計基準強度及び耐久設計基準強度に、それぞれ構造体強度補正値を加えた値のうち大きいほうの値。
言いかえるならば
「品質基準強度Fq+構造体強度補正値(mSn)」
※mSnの特記が無い場合予想平均気温により求める事も出来る。(標準仕様書に記載)
呼び強度
=発注する際の強度でレディーミクストコンクリートの取引で使用する強度の事。
呼び強度=調合管理強度以上を注文する。
参考:JIS規格に定められたコンクリート強度
JIS規格で大事なポイントは、JIS A 5308に規定するコンクリートを発注する場合、コンクリートの強度は呼び強度で指定する。呼び強度の強度値は、調合管理強度以上とする。
後、耐久設計基準強度に関連するワードとしては「計画供用期間」があります。
なんぞや?
計画供用期間とは
建築物の計画時または設計時に、建築主または設計者が設定する。建築物の予定使用期間で、構造体及び部材に対して短期、標準、長期、超長期の4つの級を設定します。
供用期間の級
供用期間の級が短期(30年)Fd18、標準(65年)Fd24、長期(100年)Fd30、超長期(200年)Fd36
続いてコンクリートの養生方法については、下記のページにあります。
私的にコンクリート工事担当になった際の必読本です。結構中身が濃いと思う。(実務寄り)日々、技術者として知識のアップデートが重要ですね。
技術は日々進化する!