世界で仕事をする際の哲学的思考、今回は資本主義は社会主義から学んだです。
ソ連の消滅頃から現在までの話
1980 年代末から90年代にかけソビエト連邦や東欧諸国が崩壊しました。理由は、社会主義の経済成長が行き詰まったためです。その結果、現代では資本主義が唯一の経済モデルと考えられるようになる。なぜ、平等という素晴らしい理念をかかげた社会主義経済は破綻したのだろうか。
理由は、社会主義経済は上からの計画指令型かつ自由競争の市場が認められてなかった。その為、一党独裁の国を取り仕切る共産党が資源や人材の配分をすべて決め、生産目標と達成すべきノルマを課したが、そこには市場の需要供給という自然法則はなく、無視されていた。資本主義の場合は、人、モノ、カネ、情報を頭を使い考え最適化する事で収益を生みそれが、各企業や従業員のものになる。働けば働くほど、自分の所得が増え、人々のモチベー ションを高める。しかしながら、自由競争がない社会主義ではそれがなく、個人的な工夫や努力が報われる瞬間がない。労働者は単純労働ベースで働きがいを感じなくなり、生産性向上や技術革新に結びつかなかった。そして、社会は活力を失い低迷した。
また、それらを上手くコントロールすべき共産党幹部に権力が集中、特権化する事で大多数の一般労働者との富の格差も発生した。
つまり、社会主義の理念の平等は絵に描いた餅であった。彼らが目指したの経済活動の結果による平等だった、しかし計画経済によって個人の行動や思想の自由の犠牲にし、何とか平等を保っていたとも言える。その間、資本主義国はソ連が健全な間に資本主義が抱える矛盾を社会主義国から学び改善する政策を意図的に取った。そして、今日に至る。
日本のお隣である共産党独裁の中国は、経済の自由だけを認めた方針を打ち出した。その為、経済活動の結果の不平等を招いている。実質、資本主義国であるが、国の上層部は独裁となっているハイブリッド型の国である。最近では、大きくなりすぎた経済がコントロール出来ない規模となっており、崩壊が始まっているという噂が聞こえます。歴史から我々が学べるのは、独裁系は市民による暴動や革命が起こりやすいです。