移民国家シンガポールの例
シンガポール政府によると、低技能労働者の外国人労働者を採用しずらくする施策は、地元の雇用によい影響を与えるとの検証結果を発表しました。大きな理由は、低技能労働は地元人材に置き換えられ賃金抑制に影響を与えるようです。日本では、外国人の労働力に頼る政策を展開していますが、将来技能がない人材はますます厳しい生活になっていきそうです。
ちなみに、シンガポールの出生率は1.05%で過去最低を更新しているようです。その為、出生率改善のための国策として子育て世帯を様々な面で優遇するベビーボーナスや育休中の給与を国が補助する制度などを検討中との事です。また、共働きが当たり前でベビーシッターを雇いフルタイムで仕事をするスタイルのため、子育てが機械的に行われているように感じます。それも子供の将来のため。豊かに生きるため。
先進国にあっては、子供の教育と将来の収入がほぼ比例する事から教育費用が支出に占めるウエイトが大きく、それが子供を諦める理由の一つになっています。企業側からすれば、絶対に優秀な名のある学校から採用したい訳で、お金の掛かる教育制度の根本を変えない限り、この状況はしばらく変わらないと個人的に感じます。
子育ての政策論争で補助金や税金の話が出ていますが、働いた人がその分恩恵が受けられるように下記の税額控除を大きくして欲しいと個人的に思います。税額控除は、直接納める税金を軽減できる伝家の宝刀です。