Architect Engineer's blog 建築技術者のブログ

突破470記事! 現代の技術者に求められているのは、汗を流して肉体労働をする事ではなく、情報を効率的に操作し、新しいアイディアを生み出す事である。単なる知識は、Googleにあり!

直伝必須の現場力9-自分を持つ事の反面性

世界で仕事をするグローバル人材に必要なのはバランス力

 

ポイントはバランス力

 近年、世界中が常時つながったボーダーレス時代となっている。その中で、SNSや様々なニュースのコメント欄で様々な人が意見を述べている。繋がっているからこそ、意見が不足することはなく、逆に様々な意見を様々な立場の人目線でかみ砕き、解釈し、議論出来る能力がますます必要となってきている。

 

信念・価値感による問題

 人は自分と違う考え方を持つ人を自分の価値観に照らしあわせ無意識に攻撃(批判)する習性があると私は考える。特に「あの人は、ダメ」だとすぐレッテルを貼る人は、今後、グローバル化する社会の中では生きていけないし、レイシストと言われる可能性もある。単に意見が合わないだけで・・・。私たちは、子供の頃に人に敬意を持つ、そして親切にするとう事を学んでいるはずだが大人になると何故か、分かっていても実行が出来ない。かくいう私も完璧かと言われれば、そうでもないが、意識的に行動をしている。それは終わりのない活動である。

 

相手の立場で察(思考)する文化

 ちなみに日本は、察する文化で相手の心情を考えるという海外にはあまりない独自の気配り文化がある。それが直接的な意見を避ける傾向になっているが、言語が英語となると回りくどい表現が比較的なく、実は意外とストレートにものを言える。言語以外は、接し方の慣れが必要であるが、場数を踏めば良いと考える。つまり、言いたい事は「日本人は実はグローバル人材に適している面もある」というのが私の意見である。

 

完成された価値観(一生熟成が必要)

しかし、ここで一つの相反する価値観がある。それは完成された価値観(自分を明確に持っている人)である。自分を持つという事は信念がある事をいう。信念の元は価値観である。人は、価値観を元に物事を判断・解釈する事から、明確な価値観を持っている人は、相手の意見を聞かない傾向が少なからずある。

その影響が大きく出てくるのが、グローバルコミュニケーションである。日本の国のみであればある程度、同じ傾向の価値観で、同じ方向に考えや意見に落ち着く。しかし、海外の方と仕事を進める場合、かなりの多様性がある。

 

その場合、意見が食い違ったらどうするか

その時こそ、バランス力が必要だ。明確な自分の価値観と相手の意見を良いバランスで妥協点を探り出し、落としどころを見つけ結論を決定させる。そして、絶対に自分の意見を相手に押し付け考えをかえさせるような事をしない。相手が自分で考え納得し賛同する事が本当のゴールである。つまり、価値観は絶え間なく終わりなく熟成されるものだと私は考える。

 

上記を考慮すると、プロジェクトの進め方も意見や見解の相違を知った上で進める事が重要である。そして、相手に敬意を持ち、親切に接する。時には腹が立つ事があるかと思うが、感情をコントロール出来てこそ新のグローバルパーソンであると私は考える。

 

まとめ

バランス力は、様々な意見を様々な立場の人目線でかみ砕き、解釈し、議論出来る技量。そして、相手に敬意を持ち、親切に接し感情的にならず理性を保ち興奮しないで業務を遂行する能力。

 

f:id:dokenman:20210913115602j:image

オリンピック気付けば閉幕。開会式と閉会式をみて世界は広いなと再認識しました。