Architect Engineer's blog 建築技術者のブログ

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直伝必須の現場力7-企画のポイント

企画のポイント

 現場運営を行うためには、企画力が大事です。そもそも、企画力とは何でしょうか。企画とは現場の中で自由にやれる権限がない、または、やれるだけの十分な能力がない場合にそれを実行するために組織の意思決定を促し、様々な人の力と知恵を得て実行するための計画です。また、それを文章にしたものが企画書(計画書)となります。

しかし、ただ企画を作れば良いと考えるのは要注意です。作成された企画書の内容が薄く必要な検討ができていないものは、意見書となりこれでは絶対に上長から企画の承認を得る事が出来ません。それを上長のせいにして嘆いてる人は考えを改め直すべきです。

 

ここでは、企画におけるポイント

1点目

企画書は、それを評価する上司の能力によって評価結果にバラつきが生じます。理由は、人間は自分の考えている事を何も言わず言い当てる人を優秀と思います。その前提では、イメージと違ったものが成果物として提出されると否定的に見えてしまいます。優秀な人であれば、客観的かつ論理的に内容を評価しフィードバックを行いますが、一方でイメージと違ったものに対しアレルギーを起こす感情タイプも中にはいるので戦略を考える必要があります。これが、上司により評価結果がバラつく理由です。

2点目

実は、良いアイデアであれば周囲が賛同すると言う考えは、論理的に正しいですが実際はそうならない事多いです。理由は、現場には様々な利害関係者が多くいます。ある一方の視点でみるとそれはとても良い事ですが、別のある人の視点では全体最適には良いですが、部分的には負担が多く乗り気ではない等の問題が発生するからです。よって、企画者は視座を高く持ちそういった部分にも注目する必要があります。

3点目

やりながら考える、走りながら考える。これは、日本人が好きなワードで良くありがちですが、この言葉が使われる理由を良く見極めて下さい。一つ目は、ダメもとで試行錯誤して行う。この場合は、発想が強化され良いのですが、二つ目のいつまでも考えていると時間ばかり取られてしまうため、とにかく始める。この場合は、安易に受け入れないで下さい。実行を言い訳に発想や企画を疎かにしてはいけません。

4点目

企画には、前提となる条件を明確にする。前提が狂って失敗した場合に責任の所在が曖昧になるためです。つまり責任の取り方に影響します。上司側もその方が明確で管理しやすいです。

 

おさらい

・企画は、自分のやりたい事を相手に納得させ実行するためのもの。そして、前提を明確にした上で想定される問題点を網羅し不足の事態も検討をしっかりと行う。評価者は、感情タイプと論理タイプがいるのでしっかり相手の思考やイメージを把握した上で作成する。そして、周りの利害関係者にも配慮する。最後にやりながら・走りながら考えるは、そこでの真意をしっかりと認識した上で実行の是非を判断する。

 

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