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今話題の神戸製鋼不正事件の件 記事No.155

 進行中の現場にも・・・ありました。

 連日話題になっている神戸製鋼の件ですが、私の現場も一部の部材に使用されていました。(不正の有無はまだ判明していません)

 

 事の発端は?

平成29年10月8日に神戸製鋼がお客様との間で取り交わした製品仕様に適合していない一部の製品につき、検査証明書のデータの書き換え等を行うことにより、当該仕様に適合するものとして、出荷していた事実が判明しました。

アルミ板、アルミ押出品、銅板条、銅管及びアルミ鋳鍛造品

アルミ製品(板、押出品) 約19,300t
銅製品(板条、管)    約 2,200t
アルミ鋳鍛造品      約19,400個

 

 そして、10月11日付けでの発表で他の事業部門における同種の不適切行為の有無に関する調査の結果、他の事業部門でも同様な不正が発覚。

 

昨日(10月13日)時点で判明している製品としては、下記になります。

・銅合金管及びモールド

不適切行為
▸顧客との間で取り交わした検査(寸法など)の一部未実施
▸顧客との間で取り交わした仕様書で定める検査データの書換行為

 

・銅管(細管)

不適切行為
▸顧客との間で取り交わした検査(寸法など)、試験(機械的性質など)の一部未実施

 

・銅管

不適切行為
▸顧客との間で取り交わした引張試験を実施せず、硬さ試験で代替
※仕様上定められた機械的性質(引張強さ、硬さ)を測定すべきところ、引張試験を
省略し、硬さ試験の結果に基づく推定計算値を引張強さとして入力。

 

・アルミニウム合金線、合金棒

不適切行為
▸顧客との間で取り交わした検査項目の一部未実施及び検査データの書換行為
※測定していない微量合金成分値を入力したり、参考の目標値である引張特性の一部
を書き換え。

 

銅板条

不適切行為
▸顧客との間で取り交わした仕様(寸法)に定める検査データの書換行為

 

 

ここから下は、顧客との間で問題が解決済

・鋼線

不適切行為
▸顧客との間で取り交わした検査の一部未実施

 

・特殊鋼

不適切行為
▸顧客との間で取り交わした仕様書で定める試験の結果の書換行為

 

・ステンレス鋼線

不適切行為
▸顧客との間で取り交わした仕様書で定める試験の結果の書換行為


もう。ないよね?と内心思う今日この頃。