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ストレス耐性は遺伝です 付き合っていこう

最近の研究結果より、ある遺伝子がストレス耐性に影響すると言う可能性がある事が分かりました。

 

 最近、メンタルヘルスの問題が多くなってきています。現場監督は比較的ストレスが多い職業と言えます。私も色々とメンタル不調の方を見てきましたが、このストレスに対する耐性は、実は生まれ持った遺伝子でストレス耐性かそうでないか決まる可能性があります。

この研究は、マウスを使用し不安、恐怖、抑うつに関係しているという関係性を導き出すもので、数種類の実験によって可能性が導き出されました。

実験内容は、AとBのマウスをストレスにさらす事から始まります。水を入れたバケツの中にマウスを入れると、泳いで逃げ出そうとします。

ある遺伝子を持ったマウスは、予想通りにストレス耐性に影響するタンパク質の量が増加しました。次に、ストレス耐性遺伝子を持たずに生まれたマウスを用いて実験を行ったところ、強い抑うつや恐怖、不安を示すことが確認されました。さらに、このマウスはただ浮いているだけでした。

研究チームは、このようにマウスが困難な状況を克服しようとしない様子を、抑うつ状態であると判断する一つの材料としました。

さらに、ストレス耐性遺伝子を持たないマウスは、学習もしないように見受けられました。実験した博士によると、通常のマウスは、恐怖の記憶を思い出す場所に連日置かれると、恐れる必要がないことを学んで恐がらなくなるそうですが、ストレス耐性遺伝子を持たないマウスは、数日経っても身動きを取ることができず、強い恐怖を感じていることが示されました。

 

その後、研究チームは、遺伝子を欠失させたマウスのMRI画像を撮影しました。すると脳の海馬と前頭前野というストレス耐性を制御する重要な2つの部分のつながりが変化することが明らかになりました。そこで、研究チームは、この遺伝子が海馬で果たす具体的な役割を調べることにしました。ストレス耐性遺伝子を持たないマウスの海馬にこの遺伝子を注入し、海馬以外の体内の部位にはこの遺伝子が存在しないようにしました。すると、恐怖や抑うつの強さは正常に戻りましたが、強い不安は残っていました。そして次に、これとは逆の実験を行いました。耐性遺伝子を海馬には注入せず、それ以外の全身の細胞には存在するようにしました。すると、このマウスの不安の程度は正常でしたが、強い恐怖と抑うつが見られました。

 

この結果から、我々のストレスに対する強さは、先祖から受け継がれ、生まれ持った遺伝子による可能性があると言えます。

つまり、自分の心の声を聞きセルフコントロールする事が大切と言えます。

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