Architect Engineer's blog 建築技術者のブログ

突破460記事! 現代の技術者に求められているのは、汗を流して肉体労働をする事ではなく、情報を効率的に操作し、新しいアイディアを生み出す事である。単なる知識は、Googleにあり!

基礎工事の水替えと浮力の考え方について 記事No.115

梅雨がやってきますね。嫌な思い出が多い時期です。

更新:210821

最近は、水替えがメインの業務です。今回の現場は海に近く、気を抜くと掘削物が水没してしまいます。また、土質は、ヘドロ系です。

f:id:dokenman:20170601194857j:plain

f:id:dokenman:20170601194900j:plain

あぁ、作業服が汚れる日々が続く・・・

梅雨で降水量も多く嫌な時期です。

あと、水替えに関連して地下水位が高い所で工事をする場合、構造物がマジで!浮き上がる事があります。自分の先輩の現場で実際に土間が浮き上がりました。その写真をみましたが、水は馬鹿に出来ないですね。一応、検討方法としては簡単な計算で影響の確認ができます。事前に検討する事で対策が出来るかと思います。

ポイントは、構造物の自重と浮力の比較です。

浮力の考え方は、構造物が浸かっている水平面積×構造物の下端から地下水位上部までの高さ×水の比重1.0t/m3

例2.0角の構造物が地下水位から1.0m潜っているとすると・・・

浮力=2.0m×2.0m×1.0m×1.0t/m3=4t

構造物の重さ=2.0m×2.0m×2.0m=8m3×2.4t/m3=19.2t

19.2>4

結果浮き上がらない。

 

こんな感じです。

 

関連記事