建築現場監督のブログ Construction engineer's blog

突破460記事! 現代の技術者に求められているのは、汗を流して肉体労働をする事ではなく、情報を効率的に操作し、新しいアイディアを生み出す事である。単なる知識は、Googleにあり!

雇用の安定か流動性を求めるか アメリカの例

米国で求められる経営技量とは

 米国の経営者の行動は極めて単純かつ短絡的である。彼らは社内の抵抗を強権で排除する。トップの方針に逆らったり行動を怠ったりするものに対しての我慢の時間軸は日本では想像もできないくらい短い、反抗的な部下に明日から来なくてもいいと伝えればいいのだから、上司の方針に納得しない社員はそう言われる前にどんどん会社を辞めていく。米国人は切れ味の良い経営とはそんなものだと思っている。また、米国では強烈な金銭的インセンティブを目の前にぶら下げられると、それに魅せられて社員を大量にクビにしても平気という経営者がとりわけ80年代からたくさん生まれた。昔は、米国にも長期雇用システムがあり経営者は、苦しみながら最後の手段として社員に辞めてもらう態度だった。しかし、今では決算が黒字でも株価維持や財務指標改善の目的で社員を切ることが普通になった。証券アナリストはそれを喜び、腕の良い経営者は年に数億円のボーナスをもらう。社員は単なる道具であるこれが米国資本主義の株主支配型経営である。

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