建築現場監督のブログ Construction engineer's blog

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計画供用期間のはなし

計画供用期間とは、なんぞや

 後輩君からの連絡。新たに始まった現場でで、鉄筋コンクリート造(RC)の計画供用期間についての質問がありました。なので、私の知識整理と備忘を兼ねてまとめます。

計画供用期間の種類

基本的に、短期・標準・長期・超長期があります。

1.短期はおよそ30年
2.標準はおよそ65年
3.長期はおよそ100年
4.超長期はおよそ200年

ポイントは、主に躯体の計画耐用年数と思えば良し。

その際、目安となる強度がきまっており、それが耐久性基準強度と呼ばれる。コンクリートの品質基準強度を決定する際に比較するのが耐久性基準強度と設計基準強度です。

 

ライバルのような関係・・・

 

参考に供用期間が長くなるにつれて、生コン強度も変わります。
18N ⇒ 24N ⇒ 30N ⇒ 36Nとなる。

その他、かぶりや鉄筋の加工誤差も連動します。

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 ちなみに法定耐用年数は、60~65年といわれています。
かぶり1cmで約20年と良く聞きますね。

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 でも、前提は計画段階では持つように設計されていても、実際の施工がダメダメならば意味なし。何故なら施工による品質変動を受けやすいからです。最近は、長期が多くなっているように感じます。そして、必然的に高性能AE減水剤を用いたコンクリートが増え適切な打設計画(圧送負荷を考慮した)が必要となります。

 

www.dokenman.work