Architect Engineer's blog 建築技術者のブログ

突破470記事! 現代の技術者に求められているのは、汗を流して肉体労働をする事ではなく、情報を効率的に操作し、新しいアイディアを生み出す事である。単なる知識は、Googleにあり!

塗料も色々ありますな!

意外と知っていない!

 建築は、分業制。なので、細かい部分は監督でも詳しく知っている人はあまりいないです。専門業者がいますからね。

 最近塗料のグレード等について聞かれる事があって自分なりに調べてみました。良くCMとかインターネットとか施主(顧客)は詳しくなってきている!こだわりを持った方なのがいますね。

先ずは塗料の構成から・・・

・塗料=樹脂+顔料+溶剤(樹脂を溶解するもの)

臭いなどは溶剤によるものです。溶剤自体は、蒸発するため塗膜にはならない。

主な塗料の特徴

 アクリル塗料

・コスパ高!!施工性に優れている。しかし、耐久年数が短いため塗替えなど定期的なメンテナンスが必要。

ウレタン塗料

アクリル塗料に比べてグレードが上。 膜厚に塗りやすく、硬度・耐薬品性にも優れている。しかしアクリル塗料と同じく、 耐久年数が短い。さらには、紫外線などによる変色の可能性有。

シリコン塗料

塗膜に弾性力があり、耐久年数も高い。しかし、寿命を超えると弾性力が失われる。(約10年位)

ピュアアクリル塗料

名の通りピュアアクリル樹脂から作られている塗料。なんと、アクリル塗料の10年倍以上の 耐久性があ。最長20年の耐久性がある。また、塗膜の弾性力を10年以上維持することが可能である。

フッ素塗料

良く効きますね。一斗缶で5万円位などと聞きます。耐久年数が長いと言う点では、文句なし。最も優れている。コスト的にも高価格帯の塗料が多い。フッ素塗料は光沢感があり、防汚性も良い。 しかし、弱点もあり膜が硬く、弾性がある塗料に比べて、建物にヒビが入った時に一緒に塗膜にも ヒビが入る可能性が高い。(地震に弱い)

 

 でも、最終的には高いフッ素使えばいいとかでは無く建物の置かれた周辺環境等や使用用途に応じて採用するのが大事かと思います。また、塗料も時代と共に進化していっているので常にアンテナを張っていくことも施工屋として大事ですね。

 良く耳にするガイナは、何年も売れなかったそうですが、ある時から爆発的ヒット商品になったそうです。夢の扉か何かで見た記憶があります。

 

関連記事