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円安影響 給与爆上がり中 記事No.415

エンゲル係数上昇中

 最近、円安がじわじわと来ていますね。私は、ドルで給与を貰っているので困ってはないのですが、経済がどうなるのか非常に気になります。

 確か1973年頃に円が固定相場から変動相場になり日本の実質賃金が伸びなくなっているようです。

さて、何故でしょうか?経済学は様々な学説や意見もあり、何が正しいから誰も分からないのですが、一般的に輸出が伸びると円高になると言われてます。円高となるメカニズムは、輸出によりドルで支払いを受けそれを日本円に換金する事で円高になると言うメカニズムです。

 

ここで、最新の貿易統計を見てみましょう。

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現在は、輸入が多い状況です。約1.3兆余り。差がないように見えますが、日本企業は多くの会社が海外に生産拠点となる工場を構えるようになった為、日本円に変える意義が少なくなっているかと思われます。その為、円安が進んでいる可能性があります。

 

そして、こちらは古いデータですが年間の一般消費額です。総額は、約297兆。

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凄い額です。日本は、輸入品が比較的多く低価格帯の商品が市場に出回り、国内産の価格破壊と製造原価圧縮の結果、人件費を切り詰める循環により給与が伸びてないと言われてるようです。輸入品は、ドルベースで決済されており、ドルが必要なのでドルを市場で買う、その結果ドルが少なくなり円安ドル高という循環がどんどん進んでいます。

また、賃金が低くなると、消費が低下します。その為、減税による使えるお金を増やす、または金利を下げて借入による投資を促すどちらかの政策を国が実施します。

関連して、昔アメリカでサブプライムローンがありましたが、あれは投資による消費政策で、主に低所得者に過剰な住宅購入という大きな投資をさせ、結果焦げ付いた出来事でした。

今の日本は、大量の国債を発行する事により市場にお金を供給しています。つまり投資を主目的とした政策です。その為、銀行の金利が低く住宅の購入が増え価格高騰の原因になっているようです。

しかし、この国債も利回りが低く、利回りを上げなければ売れなくなっており結果的に利回りが上昇してきているのが最近の話です。銀行金利も連動して上昇。

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対するアメリカは、日本より利回りが高くなっており外国からの資金の流入は今のところ無いと考えられます。日本の方が金利が高いパターンだと外貨を円に変え日本円で貯金するという動きが発生するため、通常円高となります。

 

日本の景気対策である投資によっても我々の肌感覚では、あまり景気が上がっているように感じません。それは、消費が少なく経済がお金で潤ってないと言う事なんですが、実は日本人は貯蓄好きで、使わず死ぬ時が一番金持ちと言われてます。節約マインドが他国と比べ強く贅沢が出来ないのも国民性としてあるのでしょう。相続税で沢山取られるのにも関わらず。。

その総額2,000兆!この貯蓄を使わせるように資産に課税しようとする動きが最近あります。

 

さぁ、今後の経済の動向に注目です。余談ですが、最近アメリカに住んでいる知り合いとの話の中で保育園の費用について話がありました。なんと1歳6ヶ月の子で1ヶ月2,500USDとの事。約33万円!さすが大国です。