現場視点での個人情報保護法について
建設現場では、下請け業者の個人情報をかなりの数扱います。その取り扱いを間違えると大きな問題に発展します。
今回は、その注意事項等をまとめたいと思います。
誰もが分かる巨大企業Google、Facebookはかなりの個人情報を扱う代表的な企業ですが、実は近年個人情報の社会的な意識が高くなりその取り扱いに関して最近訴えられてます。
そして、ここ日本では、三菱UFJ証券、イブサ、ベネッセ、日本航空等の日本を代表する有名な会社で流出事故が起こってます。もし、裁判で負けると制裁金が課せられます。そして、同時に社会的信用もなくなります。
1.個人情報とは?
氏名や生年月日などの記載内容により特定の個人を識別できる情報を言います。また、個人を識別出来ない情報であっても他の情報と照合し識別出来る場合は、該当します。例:パスポート番号
ポイントは、識別性とその照合が容易かです。
個人情報に該当しないもの
統計情報や匿名加工した情報。具体的には、統計では、複数の人に対しての傾向、性質を図るため該当せず。匿名加工は、意図的に本人を特定出来ないように加工し復元出来ないものを言います。
2.個人情報保護法とは
利用者や消費者が安心出来る様に企業や団体が個人情報をきちんと大切に取り扱った上で、有効に利用できるような共通のルールを定めた法律です。法では、個人情報の取得や利用を全面的に禁止していません。適切に取り扱う事を要求しています。
3.利用に際してのルール
・個人情報の利用目的を公表するか、個別に通知する。
・取得した個人情報は、その利用目的の範囲でしか利用出来ない。
・必要無くなった個人情報は、削除しなければならない。
・第三者へ提供する場合、本人からの同意が必要
例外
・裁判所等からの照会
・生命、財産の保護に必要
・国の法令で定める事務の協力
以上の知識があればある程度は、問題無く業務遂行出来ると思います。くれぐれも、新規入場ファイル等を第三者に見られるような場所に保管しないようご注意下さい。現場事務所は、個人情報の宝の山です!!
久しぶりの出張でしたが、欠航している便がまだ多いです。