Architect Engineer's blog 建築技術者のブログ

突破460記事! 現代の技術者に求められているのは、汗を流して肉体労働をする事ではなく、情報を効率的に操作し、新しいアイディアを生み出す事である。単なる知識は、Googleにあり!

地震発生の傾向?ブロック塀にご注意 記事No.250

古いブロック塀にご注意を

深海魚を多数目撃

 動物や生き物は、直感(シックスセンス)があるそうで、先人達はそれを経験則から地震の前触れと言い伝えて現在に至っています。

ニュースの見出し

・富山湾でリュウグウノツカイ2匹発見 大地震が起きるのではないかとネット上で噂も。

・【警告】日本海でリュウグウノツカイが超大量出現「地震の前触れか...3.11と酷似」

・リュウグウノツカイ保育園児ら大きさにびっくり新潟・上越

・体長約5mのリュウグウノツカイ上越市の海岸に漂着 うみがたりで展示中

・日本沿岸でリュウグウノツカイの発見相次ぐ「地震の前兆」と恐れる声も

・ギョッ!!幻の深海魚「リュウグウノツカイ」沖縄で定置網に掛かる

 

リュウグウノツカイとは

・深海魚

・体長5.5m以上にも達する

・日本では青森県以南で発見されている

・群れではなく単独で暮らしている

・和名が竜宮の使い

 

 備えあれば憂いなし。そこで、身近な場所で一番何が危険か考えてみると、建物の倒壊は置いといて一番被災しそうな場所が、ブロック塀では無いかと思います。実際、基準とは異なる方法で施工されているブロック塀も多数見られます。また、鉄筋が腐食しており所定の耐力を有しているかも微妙な塀が多いと思います。倒れて挟まれると、一命を落としてしまう事になりかねないです。

そこで、危険なブロック塀チェック項目を並べます。

 内部はどうなっているか分かりませんが、外観でやばそうな塀は意識するだけで結構わかります。

外観チェック項目

1.あからさまに傾いている

こちらは結構、あるんです。地震が来るとポコっと根元から破壊されます。ブロック塀は構造的に倒れやすいので基礎を設けその上に築造するのですが、その基礎が不十分なブロック塀が結構あります。昔の建物は、建物を安くするため、塀を知り合いや近隣住民などで作っていたりします。

2.高すぎる

ブロック塀は、2.2m以下(構造方法による)なので明らかに高い塀は基準外です。地震が発生した際のモーメントにより破壊しやすいです。

3.厚さが不十分

ブロック塀に使用する材料は数種類あります。その使用材料のそもそもの厚さが間違っている塀も多々あります。基本は高さに応じて決定します。

4.控え壁があるか

ブロック塀の長さ方向に対して一定の割合で柱のような控え壁が無い塀は、危険です。目安では3~4mピッチで設けます

 

f:id:dokenman:20190209221648p:plain

ブロック塀

参考に最低限の基準(建築基準法から抜粋)

令第 61 条
組積造のへいは、次の各号に定めるところによらなければならない。
一 高さは、1.2 メートル以下とすること。
二 各部分の壁の厚さは、その部分から壁頂までの垂直距離の 10 分の 1 以上とすること。
長さ 4 メートル以下ごとに、壁面からその部分における壁の厚さの 1.5 倍以上突出した控壁(木造のものを除く。)を設けること。ただし、その部分における壁の厚さが前号の規定による壁の厚さの 1.5 倍以上ある場合においては、この限りでない。
基礎の根入れの深さは、20 センチメートル以上とすること。

 

令第 62 条の 6
コンクリートブロツクは、その目地塗面の全部にモルタルが行きわたるように組積し、鉄筋を入れた空胴部及び縦目地に接する空胴部は、モルタル又はコンクリートで埋めなければならない。
2 補強コンクリートブロック造の耐力壁、門又はへいの縦筋は、コンクリートブロックの空胴部内で継いではならない。ただし、溶接接合その他これと同等以上の強度を有する接合方法による場合においては、この限りでない。

 

令第 62 条の 8
補強コンクリートブロック造の塀は、次の各号(高さ 1.2 メートル以下の塀にあつては、第五号及び第七号を除く。)に定めるところによらなければならない。ただし、国土交通大臣が定める基準に従つた構造計算によつて構造耐力上安全であることが確かめられた場合においては、この限りでない。
高さは、2.2 メートル以下とすること。
壁の厚さは、15 センチメートル(高さ 2 メートル以下の塀にあつては、10 センチメートル)以上とすること。
三 壁頂及び基礎には横に、壁の端部及び隅角部には縦に、それぞれ径九ミリメートル以上の鉄筋を配置すること。
四 壁内には、径九ミリメートル以上の鉄筋を縦横に 80 センチメートル以下の間隔で配置すること。
長さ 3.4 メートル以下ごとに、径九ミリメートル以上の鉄筋を配置した控壁で基礎の部分において壁面から高さの5 分の 1 以上突出したものを設けること。
六 第三号及び第四号の規定により配置する鉄筋の末端は、かぎ状に折り曲げて、縦筋にあつては壁頂及び基礎の横筋に、横筋にあつてはこれらの縦筋に、それぞれかぎ掛けして定着すること。ただし、縦筋をその径の 40 倍以上基礎に定着させる場合にあつては、縦筋の末端は、基礎の横筋にかぎ掛けしないことができる。
基礎の丈は、35 センチメートル以上とし、根入れの深さは 30 センチメートル以上とすること。