軽天や扉等の吊元表記について
2020.5.18更新
意外と見落としがちな吊元の図面表現について
内装仕上げ工事(軽天)における自主検査で天井点検口の取り付け方がどうもおかしい。現場事務所に戻って総合図を確認するとやはり、取付方向が逆になっていました。具体的には、天井点検口の吊元が逆になっていた。職人に確認すると、図面表現が分からなかったそうです。あらら・・・
今回は、図面表現における天井点検口や玄関扉、窓などの吊元表現について再確認したいと思う。
ルールを覚えれば簡単吊元の定義
吊元とは、窓・扉・点検口などの開閉する際の支点(軸)となる部分。
参考:天井伏図
赤四角で囲った部分が天井点検口です。こちらの枠中に点線でVの字が記載されていますが、こちらのV字角となっている部分が吊元です。吊元なのでその名の通りこちらを起点としてパネル部分が開閉します。
天井点検口の吊元
こちらの写真は、上記の天井伏図と関係ないのですが吊元のイメージです。赤線が天井点検口の吊元です。
手持ちの改修現場の写真なので、天井が汚いです。気にしないで下さい。
次は一緒に覚えておきたい立面図等における建具開閉表示記号
建具開閉記号
上記の吊元は、「両開きが左右」、「内倒しが下」、「つきだしが上」となります。
実際の設計図面例
赤色の四角部分が吊元表示がある建具です。ここまで読んだ方は、「吊元がどこか?」分かるのではないでしょうか。最近は、リフォームで吊元の変更等で利用しやすいようにしたり改修する事例も増えているそうです。
2020.5.18追記
扉の開き方向や取手位置の考え方は、扉を開ける際に身体がどの位置に来る方が良いかをイメージすると良いです。例えば外開き右勝手は、身体が自然と左側くるのでエレベーター等がドアに向かって左側にある場合等によいです。それ以外にも検討する事はありますが、それが基本的な考え方です。内開きの場合は、その逆です。