建築現場監督のブログ Construction engineer's blog

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インドで我が国の免震・制震技術に関するワークショップ開催

地震で死者2万人に及ぶ被害

国土交通省では、平成27年より我が国の建築分野の技術・基準の海外展開を支援する「新興国に対する我が国建築基準の普及促進事業を実施している。目的は、免震・制震技術の普及を図るためです。

参加者は、現地の政府関係者・学識者・技術者等で合計約180名の参加があったそうです。

もちろん、日本における免震技術といったらあの団体ですよね。

 

JSSI(日本免震構造協会)

 

ワークショップ概要

 インドにおいては、2001年(平成13年)にグジャラート州で地震があり、死者
2万人に及ぶ被害が出るなど地震リスクの高い地域がある。また、昨年耐震基準が改訂されたこともあり、建築物の耐震技術には高い関心があります。
 本セミナーでは、構造技術者世界会議(SEWC)の協力を得て、一般社団法人日本免震構造協会(JSSI)が、日本の建築分野の技術・基準の海外展開を支援する国土交通省補助事業を活用して、ベンガルール(カルタナカ州)及びアーメダバード(グジャラート州)の2都市を会場に開催しました。

 

日程・会場

・10 月 30 日(月)~11 月 1 日(水)
ベンガルール グローバル・アカデミー・オブ・テクノロジー(GAT)

・11 月 2 日(木)~3 日(金)
アーメダバード会場 L.D.カレッジ・オブ・エンジニアリング(LDCE)

 

内容など

 主催者であるJSSIの和田会長より、最近の地震と建築物の耐震設計の新しい考え方をテーマに講演。また、その他の日本側参加者より、日本の建築規制制度、耐震設計の考え方、建築物における免震技術活用の事例、免震装置の設計、施工、管理などに
おける重要な点などの紹介を行った。

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 各会場の参加者は、ベンガルール約100名、アーメダバード約80名を数え、会場では活発な質疑応答が行われるなど、日本の免震技術、制震技術への高い関心が寄せられ。また、レセプション、プレゼンテーションの合間などにも、両国の技術者、研究
者等の間で活発な意見交換が行われるなど、密度の高い交流の場となった。

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良い目しています。

 

 ちなみに、何か災害や事故があるたびに法が変わっています。特に日本では、地震の被害等で度々建築基準法が改正されています。

最近では、宅配便のドライバー不足問題で宅配ボックスを建物に設ける場合の容積率規制の対象外にするなど時代背景に応じて変化しています。

ここで建築基準法の目的をおさらい

(目的)
第一条 この法律は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もつて公共の福祉の増進に資することを目的とする。

 

この最低の基準という部分については、ん?と問題意識を感じている方々がおり色々と議論がなされているようです・・・