Architect Engineer's blog 建築技術者のブログ

突破460記事! 現代の技術者に求められているのは、汗を流して肉体労働をする事ではなく、情報を効率的に操作し、新しいアイディアを生み出す事である。単なる知識は、Googleにあり!

コンクリートの配合計画書チェック

コンクリート配合計画書のチェック

コンクリート工事最初の仕事は、配合の確認から!

ようやく、配合計画書のチェックが終わりました。(安堵)

 このチェックが無いと、施工が出来ません。今週、初めからメイン・サブ工場の計5工場分の計画書をチェックしました。工場によって違いがあるので面白かったです。

 最近、建築工事でも少しづつ昔流行った、流動化コンクリートが復活してきてますね。

 高流動化となるとさらに想像が出来ないです。ポイントは、混和剤の知識が非常に重要です。なんせ、高性能AE減水剤が開発された今日では、単位水量をそれほど増加させずに、かつ硬化したコンクリートの品質を落とさずスランプを自由に設定出来る様になっている。技術の進歩ですな。

 実は、昔は混和剤等が普及していなくて施工性を重視するあまり、強度や耐久性などの品質が軽視される傾向があった過去がありました。戦前ではスランプ24cmが基本そして、今日まで少しずつ仕様書等の改定がなされ現在の18cmとなった経緯がある。ちなみにスランプが大きいと言うことは軟練りのコンクリート=単位水量が多い=乾燥収縮が多い=ひび割れを起こしやすく、さらには材料分離、ブリーディングによる内部欠陥の発生による強度のバラツキや低下が発生する。 

 単純にその要因を説明できる技術者はそういないと感じる。建築士や施工管理技士の試験問題で結論だけ知ってる人が多い。つまり、要因のつながりを知らない。コンクリートを取り巻く問題も知る事は重要である。骨材等の問題で言うと「コンクリートクライシス」塩害・アルカリ骨材反応によるコンクリートの劣化問題を提起したNHK特集等が勉強になる。

※コンクリートが危ないの本を学生時読んでいたのが懐かしい。

コンクリートが危ない

 

話は変わるが、最近転職を考えている。

 業務(技術)に見合った分の給与では無い。現場が始まると休みも電話が掛かってきたり・・・それでは、気持ちが休まらない。自分の同級生も仕事量と待遇面を比較し割に合わないと辞めたのが多い。

 ここ2年位あっちこっちで現場監督不足を聞く。お誘いも何件か受けた。

 今の会社では、基本給以外に手当として現場手当等色々含め約4.5万しかない。これで人手不足の突貫となると24Hの現場管理と書類作成となる。

 まぁ、残業代もあるが上限ありの約10万。トータル(14.5万)知れている。

 これで休みなしの軍隊と考えると人生のほとんど損をしていると考えてしまう。勉強もなかなか出来ない。もちろん、やりがいも大切だが、仕事にメリハリを!と考えると今後の人生設計どうするべきかと考えてしまう?

 

技術は、タダじゃ無い。知識・経験を売る仕事が施工管理職である。

 

最近、転職サイトに登録して情報を収集と市場ニーズを調べている。中には給与が今の倍近い求人もある。日本全体として人手不足なのだろう。

 良い求人があれば、いつでも自分を売り込めるように自分を磨いておこう。給料だけでは無く、キャリアプランが見える会社選定が重要である。

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たまに、ミッキーに会えます。

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