一歩間違えれば、即死亡。酸素欠乏・硫化水素危険作業について
最近、ピットに潜りましたが備忘として記載します。
タンクやピット等の通気の悪い空間では、微生物の作用等により硫化水素(タマゴの腐ったニオイ)や通気が無い事が原因等による酸素濃度の低下(酸素欠乏)の可能性があります。
大気中の酸素濃度は21%
安全限界は18%
18%未満の状態を「酸素欠乏」と言う。
16%:自覚症状現れる
14%:運動機能の低下
10%:死の危険
6%:昏倒、即死
良く安全講習等で聞く話は、仲間がピットに入り倒れたのを発見。
無防備で助けに入り、助けに行った人も亡くなる。
何故か?酸素欠乏状態では、一回の呼吸でもブラックアウトするそうだ。
恐ろしい。
そして、同時に怖いものが硫化水素。
硫化水素は、空気より重く床に滞留しやすいのでピットのフタを空けただけでは、分からないことがある。
特徴は、目の粘膜に刺激があるそうだ。(0.3ppm)最初は、臭いを感じるそうだが次第に感覚がマヒし気付けば、致死量を超えて呼吸麻痺で死亡。(100ppm~)安全限界は10ppm
なので、どのような場所で酸素欠乏になるか、又は硫化水素が発生しやすいかを知る事は非常に重要です。
法定講習では、酸素欠乏作業のみは、第一種酸素欠乏危険作業主任者技能講習又は、酸素欠乏危険作業主任者技能講習硫化水素・酸素欠乏作業は、第二種酸素欠乏危険作業主任者技能講習又は、酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者技能講習
ちなみに作業主任者とは、労働安全衛生法とその関連法令により定められた労働災害防止のための制度である。また、主任者となるための技能講習を修了した者や免許を受けた者すなわち資格取得者のこと、あるいは資格そのものを指すこともある。