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塗装工事 下地のPH(ペーハー)測定について(やり方)

塗装前の下地はPH測定が重要。測定していますか?

更新2020.12.29

 工事終盤の塗装工事時に、コンクリート・モルタル面素地下地の場合、PH(ペーハー)測定が塗装工事前に必要となります。やっていない業者が多いと思いますが、品質管理のポイントとしてブログに残します。測定結果の大半は、問題ないのですがやっていると理科の実験のようで面白いです。他にも、下地の含水率測定も関連してあります。基本的には、塗料メーカーのカタログに推奨値があります。そちらを確認し現場で測定をする流れとなります。

 目安としてはPH10以下、含水率10%以下が基準値となります。目安がない場は、標準仕様書やJASSを参照します。

以下、測定記録

 塗装下地のPHを測定する方法は、いくつかありますが、今回はリトマス紙を使用しました。測定レンジは、PH0からPH14まで対応しています。

 製品の仕様としては、ロールタイプと言われるものです。使用方法は、容器の透明ふたを軽く回すと、試験紙の一部があらわれます。試験紙の先を指でつかみ、必要な長さの試験紙を引き出します。そして、引き出し口の刃型で切断します。

 

測定手順

1.試験紙を静かに測定部の検水面に浸し、1秒以内に引き上げる。

2.試験紙を軽くふって余分についている検水を除去する。

3.検水がついてぬれている部分の色を5秒以内に標準変色表と比較し、PH(ペーハー)を読み取る。

 

PH試験紙を使用する際には、周囲で揮発性物質(酸・アルカリ)を使用していると判定に影響を及ぼす可能性あり、注意が必要です。

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