Architect Engineer's blog 建築技術者のブログ

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防水層の満水試験

アナログですが確認方法としての実績は、ばっちり

更新:2021.03.15

防水施工後の満水試験について

 防水施工後は、満水試験による確認をオススメします。理由は、水は小さい施工不備でも、漏れてきます。そして、表面上はしっかりと施工されていても内部は、確認しようがありません。満水試験は、仕様書には記載されていませんが、上記の事から絶対確認して下さい。対応が後手になると、その他工種の手戻りも発生し無駄な費用と時間がかかります。

 今回の対象は、便所周りです。可能性としては、排水管周りが気になりました。理由は、排水管の納まりが実管では無くスリーブで逃げていました。

 

そして、いざ満水試験。仮設水道から水を引っ張って注水。適切な高さで、止めガムテープなどで目印を作ります。そして、工事記録として写真を撮ります。

 

結果は、10カ所中1カ所漏水が・・・

 

やはり。ドレン廻りの防水を再施工と防水が切れた時な、対策をしました。

 

今回は、川上の段階で分かって良かったです。今回のように納まりが悪い状態が無いように施工図の事前確認と施工時の違和感力を働かせれば、防ぐ事が出来ましたが次回は、失敗を活かしたいと思います。これが、経験則による知識です。

 

知識は、蓄積と行動が必要です。

 

ちなみにその後は、漏水検査を再度行い、無事合格!

関連して、建築基準法の中には下記の規定があります。

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建築基準法施行令(第33条)漏水検査

 屎尿浄化槽及び合併処理浄化槽は,満水して24時間以上漏水しないことを確かめなければならない。